《私の本棚 第五十五》  平成13年10月    

      
「スタンド・バイ・ミー」  スティーブン・キング  

 アメリカではどうか知りませんが、日本では小説よりも映画で有名でしょう。私がいいなと感じているのは、映画なのか音楽なのか小説なのか判然としません。原作はThe Body つまりは 「死体」 という題ですが、主題曲はスタンド・バイ・ミーです。この曲 は映画のおかげで、25年ぶりに全米シングル・チャートのトップ・テン入りをしたそうです。 私も録音テープを持っています。
 物語は何かしら 「ハックルベリフィン」 や 「トムソーヤー」 を感じさせます。悪ガキ達がいて、みんなで一寸とした冒険をします。今までの自分の世界は精々半径5`位だったものが、ある日10q、20q向こうの死体を探しに行く冒険です。大人になってから振り返れば郷愁を感じる日々。誰にでもそんな冒険の一つや二つはあると思います。
  この作品から受ける印象と 「死体」 と言う原題に違和感があります。それは当然で、作者はモダンホラーの旗頭と呼ばれているそうです。そういえば 「ミザリー」 という映画を見た記憶があります。ヒッチコックとは少し違う怖さです。これは 「普通の作品」 との事。 
大鳴門橋




  大鳴門橋と四国(淡路島より)
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